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山陰地方支部 みきてぃーさんの体験

兵庫県北部・豊岡市を拠点に活動するキャンプナース®のみきてぃーです。
2025年4月より、山陰海岸国立公園内の竹野スノーケルセンターにおいて、マリンアクティビティの補助と救護対応を担当看護師です。美しい海と山に囲まれた環境のなか、自然と向き合いながら、野外での安全を守る医療支援に取り組んでいます。

もともとは公立病院にて約10年間勤務し、緩和ケア内科や脳神経内科での豊富な臨床経験を有しています。2025年春、キャンプナースファーストエイド講習を受講し、病院の外での看護に可能性を感じ、山陰地方を拠点にキャンプナース®として活動を始めています!


活動レポート|野外フェスでの救護体験

2025年夏に行われた野外フェスティバルで、救護室の看護を担当。8時~16時の間に22名の来室者を対応しました。そのうち12名が熱中症の訴えで、1名は重度と判断し、緊急搬送を要しました。

  • 午前中は曇りで来室者も少なかったものの、正午の音楽ステージを境に急激に来室者が増加。

  • 救護室の冷房効果が不十分ななか、限られた物資で冷却用タオルや即席の氷嚢を工夫しながら応急対応。

  • 熱中症はスタッフに多く見られ、長時間の勤務と責任感が影響していると推測。

  • 意外に多かったのが「靴擦れ」。サンダルなど不適切な履き物による外傷も目立ちました。

「医療対応だけでなく、イベントの企画段階からキャンプナースが関わることが、安全性向上につながる」との実感を得る現場となりました。


メッセージ

病院の外での看護には、病院とは異なる視点や柔軟性が求められます。自然のなかで活動する人々を、医療的な知見で支えるキャンプナースの存在は、今後ますます重要になっていくと感じています。

これからも、現場から学び、地域と自然と人をつなぐ看護のかたちを模索していきます。どうぞよろしくお願いいたします。